【総評】サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)と滋賀レイクスターズ(同、滋賀)による天皇杯・準決勝は、第1クォーターでSR渋谷がリズムをつかむと、第2クォーターに入ってもディフェンスの強度を落とさず、得点を重ねていく。後半に入っても攻守においてチームバスケットを遂行するSR渋谷は、滋賀の反撃を寄せ付けず、96-69で勝利。決勝戦進出を決めた。【第1クォーター】#2サイズのポストプレーでSR渋谷が先制すると、#9ベンドラメがドライブで続く。滋賀も#12ウォーカーのジャンプシュート、#32狩野の3ポイントシュートなどで序盤のペースを渡さない。お互いが決め合って中盤を迎えると、一転、両チームの固いディフェンスが機能し始め、得点が動かなくなる。先に抜け出したのはSR渋谷。#2サイズのアリウープ、#27石井のバスケットカウントでリードする。終盤、滋賀は#24高橋がジャンプシュートを決め、#12ウォーカーも3ポイントシュートで続くが、SR渋谷は#23野口がゴール下のシュートを決め23-16、SR渋谷が7点リードで第1クォーターを終える。【第2クォーター】立ち上がり、滋賀#33ブラッキンズのインサイドプレーを決められたSR渋谷だったが、#2サイズのジャンプシュート、バスケットカウントでリードを保つ。さらにSR渋谷はディフェンスでも強度の高さを発揮し、滋賀のオフェンスに得点を与えない。滋賀は#33ブラッキンズがフリースローを決めるが、SR渋谷は#23野口がジャンプシュート、フリースローを決めて徐々にリードを広げていく。滋賀はSR渋谷のミスから#24高橋が3ポイントシュートを決めるが、後が続かずリズムに乗り切れない。終盤、#3サンバの速攻で得点を積んだSR渋谷が42-28でリードして、前半を折り返す。【第3クォーター】立ち上がり、滋賀は#11佐藤の3ポイントシュートなどで、SR渋谷は#9ベンドラメのドライブなどで得点を重ね、序盤のペースを奪い合う。滋賀は#11佐藤がこのクォーター2本目となる3ポイントシュート、ドライブからのリバースシュートを立て続けに決めるが、SR渋谷は#2サイズがフリースローでつなぎ、#32山内が3ポイントシュートを決めて、滋賀を押し返していく。強度の高いディフェンスを続けるSR渋谷に対し、滋賀は#6シェーファーのリバウンドシュート、#35伊藤のジャンプシュートなどで対抗するが、SR渋谷をとらえきれない。そのまま67-49で第3クォーターを終える。【第4クォーター】反撃に出たい滋賀は#12ウォーカーがジャンプシュートを決め、#33ブラッキンズも3ポイントシュートで続くが、強度の高いSR渋谷のディフェンスをなかなか崩せない。しかし前がかりになった滋賀はファウルを重ね、フリースローで得点をつないでいくSR渋谷は、さらに#34ケリーが3ポイントシュートを決め、#44盛實が速攻を決めてリードを保っていく。中盤、SR渋谷は#14杉浦の3ポイントシュート、#44盛實のバスケットカウントなどでさらにリードを広げていく。終盤、滋賀は#6シェーファーの連続得点、#13中村の速攻などで意地を見せるが、最後までSR渋谷のディフェンスを崩せず、そのまま96-69でSR渋谷が勝利して決勝戦進出を決めた。