【総評】Wリーグで3位のトヨタ紡織サンシャインラビッツ(以下、トヨタ紡織)と同4位のトヨタ自動車アンテロープス(同、トヨタ自動車)による皇后杯・準々決勝の第3試合。トヨタ自動車がタイトなディフェンスと、スクリーンを多用したチームオフェンスでリズムをつかむと、10点前後のリードを保ちながらゲームを進めていく。トヨタ紡織も粘りを見せるが、トヨタ自動車を最後まで捉えきることができず、69-87でトヨタ自動車が4年連続で準決勝進出を決めた。【第1クォーター】トヨタ自動車は#45河村がゴール下のシュートを決めて先制するが、トヨタ紡織は#15加藤(優)、#8東藤、#9野町とバランスのよい得点で序盤のペースをつかむ。トヨタ自動車も#7水島の3ポイントシュート、#15安間のフリースローなどで得点をつないでいき、#45河村のジャンプシュートで追いつくと、さらに#45河村のリバウンドシュートで逆転に成功する。終盤、トヨタ自動車は#33馬瓜(ス)がゴール下のシュートをねじ込むと、#12三好の3ポイントシュート、#0馬瓜(エ)の速攻でさらにリードを広げ、そのまま14-23でトヨタ自動車のリードで第1クォーターを終える。【第2クォーター】立ち上がり、トヨタ紡織#25坂本がドライブを決めると、トヨタ自動車も#45河村がリバウンドからバスケットカウントを決めて、序盤の流れを渡さない。トヨタ自動車はハードなディフェンスでトヨタ紡織のオフェンスを抑え込むと、#0馬瓜(エ)がバスケットカウントを決めて、リードを広げていく。一方のトヨタ紡織は#15加藤(優)の3ポイントシュート、#25坂本のドライブなどで少しずつ点差を縮めていく。途中、得点の止まっていたトヨタ自動車だったが、#23山本が3ポイントシュートなどを決めて、迫るトヨタ紡織を押し返していく。終盤、#7水島の3ポイントシュート、#2長岡のフェイドアウェイシュートでトヨタ自動車がリードを保ち、33?44で前半を折り返す。【第3クォーター】後半はトヨタ紡織#9野町のジャンプシュートでスタート。さらに#25坂本も3ポイントシュートで続くが、トヨタ自動車は#45河村のリバウンドシュート、#15安間の3ポイントシュートで流れを渡さない。抜け出したのはトヨタ自動車。#2長岡のシュート、#0馬瓜(エ)の3ポイントシュートなどでリードを広げていく。トヨタ紡織も#9野町のジャンプシュート、#18佐藤の3ポイントシュートなどで返していくが、ゲームをコントロールするトヨタ自動車を捉えることができない。それでも終盤、トヨタ紡織は#9野町が3ポイントシュートを決めて8点差に縮めると、一度は押し返されるが、#0飯島がドライブを決めて55-64、トヨタ自動車が9点リードをして第3クォーターを終える。【第4クォーター】#23山本の得点でトヨタ自動車が先制すると、#12三好のルーズボールから#0馬瓜(エ)がゴール下のシュートをねじ込む。トヨタ紡織も#18佐藤の3ポイントシュート、#17齋藤のスティールから#15加藤(優)が速攻を決めて、再び8点差とする。その後、6点差にまで詰められたトヨタ自動車だったが、#2長岡、#45河村がファウルで得たフリースローをきっちりと消えるなど、その先までは踏み込ませない。#9野町、#8東藤、#17齋藤がファウルアウトしながらも最後までゴールを狙い続けたトヨタ紡織だったが、最後は#33馬瓜(ス)が確実にシュートを沈めたトヨタ自動車が69-87でトヨタ紡織を下し、準決勝進出を決めた。