【総評】今シーズンは“初顔合わせ”となるデンソーアイリス(以下、デンソー)と三菱電機コアラーズ(同、三菱電機)との皇后杯・準決勝。第1クォーターはデンソーが6本の3ポイントシュートでリードを奪うが、第2クォーターに三菱電機が#6櫻木らの活躍で点差を縮める。第3クォーター、三菱電機が#24王の粘り強いインサイドプレーで点差を縮めるが、デンソーは#8髙田を中心にリバウンドを制して75-61で勝利。2年ぶり5回目の決勝戦進出を決めた。【第1クォーター】赤穂(さ)のフリースロー、赤穂(ひ)のゴール下などでデンソーが先行するが、三菱電機も#15西岡のジャンプシュートなどで得点を重ねて、序盤のペースを奪い合う。三菱電機が#45渡邉の速攻で先に抜け出すが、デンソーは#15稲井の3ポイントシュート、#88赤穂(ひ)のバスケットカウントでリズムを取り戻す。三菱電機の積極的なディフェンスが裏目に出てファウルトラブルに陥ると、デンソーはフリースローで得点をつないでいく。さらに三菱電機はデンソーのゾーンディフェンスに得点が止まってしまう。三菱電機もゾーンディフェンスを敷くが、デンソーが#23篠原、#8髙田らの3ポイントシュートでリードを広げ、29-16でデンソーがリードして第1クォーターを終える。【第2クォーター】三菱電機は#6櫻木のシュート、#45渡邉のフリースローで追い上げを見せると、#8川井がジャンプシュートで続く。さらに三菱電機は#6櫻木の3ポイントシュートなどで4点差に詰め寄る。得点が伸びていかないデンソーは#8髙田をコートに戻し、その#8髙田がゴール下のシュート、フリースローを決めるが、なかなかリズムをつかめない。それでも三菱電機の攻撃を単発に抑え込むと、#88赤穂(ひ)がドライブを決め、#10渡部もスティールから自ら速攻を決めて、押し返していく。三菱電機も#45渡邉のフリースロー、#15西岡の速攻などで食い下がる。最後は#88赤穂(ひ)、#23篠原のジャンプシュートなどで得点を重ねたデンソーが44-33として、前半を折り返す。【第3クォーター】三菱電機は#15西岡のジャンプシュートで後半をスタートさせるが、デンソーの固いディフェンスを攻めきれず、得点が伸びていかない。逆にデンソーは#88赤穂(ひ)が3ポイントシュートを沈め、#8髙田もドライブを決めて、リードを広げていく。三菱電機は #24王のフックシュート、#6櫻木の3ポイントシュートなどで追い上げ、さらに#24王のバスケットカウントで7点差に詰め寄る。しかしデンソーは#8髙田、#88赤穂(ひ)をコートに戻して、徐々にペースを取り戻していく。最後はデンソーが三菱電機の攻撃を抑えて、56-47でデンソーが9点リードした状態で、最終クォーターに突入する。【第4クォーター】#8髙田をベンチスタートにしたデンソーだったが、ディフェンスリバウンドを確実に抑えて、三菱電機の攻撃を単発に留めていく。三菱電機は#45渡邉が速攻を決めてペースをつかむが、デンソーも三菱電機のゾーンディフェンスを#8髙田の強引なアタックでねじ込み、#12赤穂(さ)もフックシュート、ジャンプシュートを立て続けに決めてリードを広げる。三菱電機は#8川井の速攻、#24王のリバウンドシュートで追い上げるが、ここ一本のシュートが決まらず、逆転のきっかけをつかめない。終盤、三菱電機はフルコートディフェンスを仕掛けるなど粘りを見せるが、最後までデンソーを捉えることができず、75-61でデンソーが勝利し、決勝戦進出を決めた。