【総評】6連覇中の絶対王者、JX-ENEOSサンフラワーズ(以下、JX-ENEOS)とWリーグ4位のトヨタ自動車アンテロープ(同、トヨタ自動車)との準決勝第2試合。互いに守り合いから始まり第1クォーター序盤までは膠着状態となるが、JX-ENEOSが#10渡嘉敷のゴール下、3ポイントシュートなどでリードを奪う。対するトヨタ自動車は#33馬瓜(ス)の個人技や#12三好の3ポイントシュートなどで得点するも流れを掴めず。JX-ENEOSが徐々に点差を引きはなしていき36-23とJX-ENEOSの13点差で前半を終了。後半に入ってもJX-ENEOSは#11岡本のドライブや3ポイントシュートなどで点差を広げていく。対するトヨタ自動車は#45河村のジャンプシュートなどで得点するが、大勢は変わらず。結局、JX-ENEOSはトヨタ自動車に一度もリードを許すことなく82-48と34点差の圧勝。7連覇に向けてあと1勝とした。【第1クォーター】両チームともにマンツーマンディフェンスから入った試合は、序盤から守りあいの様相を呈す。互いにセットオフェンスでは得点ができないなか、JX-ENEOSは#52宮澤の速攻で開始2分にようやく初得点。一方のトヨタ自動車はJX-ENEOSのディフェンスの前になかなかシュートが決まらず#45河村の得点まで約6分以上無得点を強いられた。残り2分8-2とJX-ENEOSがリードの場面から、トヨタ自動車は#12三好が3ポイントシュートを沈めると、JX-ENEOSは#10渡嘉敷の3ポイントシュートなどで差を広げ15-8とJX-ENOSリードで第1クォーターを終了。【第2クォーター】JX-ENEOSは#10渡嘉敷がオフェンスリバウンドから得点すると、#52宮澤のアシストから連続得点。トヨタ自動車も#2長岡の連続3ポイントシュートで加点し、譲らない。しかし、そこからJX-ENEOSは#10渡嘉敷のバスケットカウントや#11岡本のドライブなどで点差を広げていき、残り3分30秒で34-17とJX-ENOSがリード。トヨタ自動車も終盤、#0馬瓜(エ)がドライブにジャンプシュートと連続得点で差を詰め、36-23で前半を折り返した。【第3クォーター】#11岡本の速攻や#33梅沢のゴール下などで得点するJX-ENOSに対し、トヨタ自動車は#12三好のジャンプシュートや3ポイントシュートで加点。点差が大きく変わらないまま、トヨタ自動車は#33馬瓜(ス)の個人技で得点するも流れをつかむまではいかず。逆にJX-ENOSは#11岡本のドライブ、3ポイントシュートなどでじりじりと点差を広げていき、52-34と18点リードして最終クォーターへ。【第4クォーター】トヨタ自動車は#45河村のジャンプシュートで幸先良く得点するも、あとが続かず追い上げムードにはならず。一方のJX-ENEOSは#32宮崎の3ポイントシュート、#10渡嘉敷のバスケットカウントで一気にトヨタ自動車を突き放していくと、残り6分45秒、#10渡嘉敷の速攻で26点差にまで広げ試合を決定づける。JX-ENEOSは#10渡嘉敷、#12吉田ら主力をベンチに下げるものの攻撃の手は緩めず、#29中村のゴール下、#27高田のバスケットカウントなどで点差を広げ、JX-ENEOSが82-48とトヨタ自動車を圧倒し、13年連続で決勝にコマを進めた。