【総評】皇后杯の決勝戦としては2年ぶり5度目となるデンソーアイリスとJX-ENEOSサンフラワーズの対戦は、第1クォーターこそ競り合う展開となるが、第2クォーターにディフェンスのレベルを引き上げたJX-ENEOSが一気にリードを広げる。第3クォーター、デンソーは#8髙田の3ポイントシュートなどで点差を詰める場面もあったが、JX-ENEOSが3ポイントシュートを効果的に決めてリードを広げていくと、最後までディフェンスの集中を切らさなかったJX-ENEOSが53-83で勝利し、皇后杯7連覇を達成した。【第1クォーター】ともに硬さの見られる立ち上がり、JX-ENEOSは#10渡嘉敷のフリースローで先制すると#52宮澤が1対1で続く。デンソーは#88赤穂(ひ)が連続得点をあげると、#8髙田の3ポイントシュートで逆転する。デンソーの固いディフェンスを攻めあぐねていたJX-ENEOSだったが、#33梅沢のゴール下、#52宮澤のジャンプシュートで再びリードを奪う。終盤、#11岡本から#10渡嘉敷への連携が決まってJX-ENEOSがリードを広げるが、デンソーも#20近藤が3ポイントシュートを決め、#8髙田もジャンプシュートで続く。しかしJX-ENEOSは#52宮澤の3ポイントシュート、#11岡本のフリースローで押し返し16-22、JX-ENEOSが6点リードで第1クォーターを終える。【第2クォーター】#20近藤のドライブでデンソーが先に得点を動かすが、JX-ENEOSはすぐに#52宮澤の3ポイントシュート、#32宮崎のバスケットカウントでリードを広げる。ゾーンディフェンスを敷いていたデンソーは#88赤穂(ひ)から#12赤穂(さ)につながる速攻を決めるが、JX-ENEOSは交代で入った#7林の3ポイントシュート、#12吉田のドライブで再びリードを広げ始める。追い上げたいデンソーだがJX-ENEOSの固いディフェンスを攻めきれず、JX-ENEOS#7林の3ポイントシュート、#10渡嘉敷の連続得点などでさらにリードを広げられていく。終盤、デンソーは#12赤穂(さ)、#20近藤が立て続けにシュートを決めるが、大きな流れを作れないまま、27-44でJX-ENEOSがリードして前半を折り返す。【第3クォーター】#15稲井の3ポイントシュートで後半をスタートさせたデンソーは、ディフェンスでもゾーンディフェンスでJX-ENEOSの攻撃を封じていく。デンソーはさらに#8髙田が3ポイントシュート、#88赤穂(ひ)のバックカットなどで11点差にまで詰め寄るが、JX-ENEOSは#52宮澤、#11岡本が3ポイントシュートを3連続で決めて、再びリードを18点差に広げる。固いディフェンスでデンソーのオフェンスを封じたJX-ENEOSは、さらに#11岡本の個人技、#52宮澤のスティールで得点を重ねていき、39-61とリードを広げて第3クォーターを終える。【第4クォーター】#23大沼の3ポイントシュートで最終クォーターをスタートさせたJX-ENEOSだったが、デンソーも#88赤穂(ひ)のドライブ、#17畠中の3ポイントシュートで対抗していく。若手をコートに送り込んでいったJX-ENEOSだったが、#33梅沢がペイントエリア内で得点を重ねると、#5藤本の3ポイントシュート、#32宮崎のドライブでリードを保っていく。デンソーは#17畠中が3ポイントシュートを決めるが、JX-ENEOSの強度の高いチームディフェンスを崩すまでには至らない。最後まで集中力を欠かさなかったJX-ENEOSが#59星のドライブ、#7林の3ポイントシュート、#27髙田のドライブで得点を積み上げて53-83で勝利し、7年連続24回目の皇后杯優勝を決めた。